着物への興味が芽生えたきっかけ

1.着物への興味が芽生えたきっかけ

着物との出会いは小学生5年生から同居を始めた祖母の影響が大きかったです。
祖母は和裁師として毎日着物のお仕立てをしていました。

おばあちゃん大好きっこの私は、学校から帰ってくると毎日祖母の横で御仏壇のお菓子のおさがりをもらい、その日あったことを聞いてもらいながら、祖母の運針を眺めつつ着物に触れていたのです。

そのうち、お仕立てに使う絹糸の色選びを任されて、端切れを預かり、近所の手芸屋さんにお使いに行くようになりました。手芸屋のおばちゃんと仲良くなってお菓子をもらったり(ここでもお菓子食べてます笑)、祖母に色選びを褒めてもらったのはとても楽しい思い出です。

初めて着物を着た記憶は、三歳の七五三参り。
お正月はウールのアンサンブル、その次は十三参りに京紅型の小紋で嵐山の法輪寺に参拝した時です。

写真では髪を日本髪風にまとめているので、母がしてくれたのでしょうか？
今度聞いてみたいと思います。

▲先日、いつもお世話になっている美容室さんへ七五三参りのお支度に伺いました。
ママのご希望で新日本髪に。可愛くないですか～😍
アンティーク着物と袋帯をご持参されましたので、成人式のお嬢様と同じ要領で代わり結びをいたしました。
とってもかわいい7歳の女の子でした。

2.着物の魅力

着物の魅力はたくさんあると思いますが、
①同じ形なのに、あらゆる年代・体型・シチュエーションに対応できるバリエーションの多さ
②もう一つは、祖父母→父母→娘息子⇒孫ひ孫…　と引き継いでいくことのできる、たぐいまれな衣装
ではないでしょうか😊

それぞれについて説明していきますね。

①バリエーションの多さ
着物は分解すると、直線立ちで8つのパーツに分けることができます。
これを、体型に合わせて縫い合わせたシンプルな構成でできています。

これだけの共通点なのに、お洋服でいえば、スーツ・ワンピース・ジーンズの様に、素材や柄の組み合わせ次第であらゆるシチュエーションに対応できるって、面白い！と思いました。

◎留袖や振袖は格調高い結婚式や成人式に。
◎訪問着や付下げ・色無地などは格式高い○○式とつく場に。
◎小紋や紬・浴衣はカジュアルな日常着として。

帯も、形は同じ。
素材や折によって、袋帯や名古屋帯・半幅帯と使い分けることで、どんな場所にもマッチします。

しかも、場も華やぎ、ご招待いただいた方にも「お着物で着ていただいて～」など喜んでもらえます。
私も着物の着方を学び、TOPを学び、そこから更に時代背景や職人さんの技や先人の知恵なども知ることができました。

25歳から着付けを学んで30年近くになりますが、学びは尽きることがありません。
今は大河ドラマの「光る君へ」で平安時代の貴族の衣装の美しさに夢中です！

②代々引き継いで行ける衣装
これは女性だけではないですね。
先日、息子が成人を迎え、前撮りに紋付き袴を着たのですが、100年前の祖父母のものを着用しました。
どこも傷んでおらず、家紋も入っていて、めちゃくちゃかっこいい！
実は、その一週間前には甥っ子の結婚式があり、私の兄も着用していました。

写真だけでお会いしたことのない祖父ですが、天国で笑顔で見守ってくれていたかな…と思うと、ご先祖様に守られて、無事に成長してくれた喜びを感じることができました。
100年たっても引き継げる着物は究極のSDGSでもありますね。

▲横浜の老舗「ホテルニューグランド」のブルーの階段が素敵
ホテルのアフタヌーンティーにもお着物はぴったり♡

いかかでしたか？
芸術の秋🍂秋から成人式にかけて、着物の需要が高まる季節！
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